記事紹介2021年02月07日
三幸エステート(株)は4日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2020年第4四半期〈20年10~12月〉版)を公表した。
東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の坪当たり賃料は、3万4,669円(前期比3,379円下落)と大幅に下落した。募集面積の増加に伴い、先行きの市況に対する警戒感が強まっていることが背景にある。空室率も1.6%(同1.0ポイント上昇)と大幅な上昇。9期ぶりに1%を上回った。新築ビルに移転したテナントの二次空室で後継テナントが決まらないケースが増えている。
Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、坪当たり賃料は2万432円(同961円下落)と、5期連続で下落と低下傾向が継続している。空室率は1.5%(同0.7ポイント上昇)と3期連続の上昇となった。
Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料が1万6,882円(同1,291円下落)と、3期連続で大幅な下落となった。空室率は2.9%(同1.0ポイント上昇)と、3期連続の上昇。ABクラスビルよりはテナントの動きはあるが、需要回復には時間を要しており、空室率の上昇傾向は継続するとみられる。
(不動産流通研究所より引用)