記事紹介2021年07月09日
三鬼商事(株)は8日、2021年6月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。
東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は6.19%(前月比0.29ポイント上昇)となった。新築ビルが高稼働で竣工したものの、一部で募集面積を残し、既存ビルでも大型解約の影響が出ていたことなどから、東京ビジネス地区全体の空室面積はこの1ヵ月間で約2万5,000坪増加。平均空室率は14年8月以来の6%台に上昇した。
新築ビルの空室率は9.85%(同0.88ポイント上昇)、既存ビルは6.12%(同0.26ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は2万1,160円(同89円下落)で、11ヵ月連続の下落となった。
大阪ビジネス地区の平均空室率は4.24%(同0.25ポイント上昇)となった。新築ビル2棟が募集面積を残して竣工したことや、既存ビルでも館内縮小や集約等に伴う解約の動きが相次いだため、大阪ビジネス地区全体の空室面積がこの1ヵ月間で約5,500坪増加した。
新築ビルの空室率は53.91%(同11.68ポイント上昇)、既存ビルは4.10%(同0.17ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は1万1,874円(同15円増)となった。
(不動産流通研究所より引用)