記事紹介2021年08月20日
(株)一五不動産情報サービスは18日、「物流施設の不動産市況に関するアンケート調査」(2021年7月)の結果を発表した。不動産の実務家・専門家にアンケート調査を実施。調査期間は7月20~30日。有効回答数は81。
半年後の見通しについて、物流施設の不動産価格は「上昇」が67.9%と最多で、「横ばい」が30.9%、「下落」が1.2%となった。「横ばい」の回答構成比が前回調査(21年1月)からやや増加する一方、「上昇」の回答構成比がやや減少したが、大きな変化はなく強気の見通し。
賃料水準は、「上昇」が51.9%で最多となり、「横ばい」が46.9%、「下落」が1.2%となった。「上昇」の回答構成比が前回調査からやや減少したものの、依然として強気の傾向が顕著だった。
業況判断DIは、不動産価格が66.7ポイント(前回調査比0.8ポイント下落)と概ね横ばい。賃料水準が50.7ポイント(同5.6ポイント下落)で、やや下落した。
また、ポストコロナにおけるEコマースの成長率について聞いたところ、「コロナ以前の水準に回帰する(年率で5~15%)」が52%で最多。次いで「コロナ禍の高い成長が持続する(同15~25%)」が25%、「成熟期を迎え成長が大幅に鈍化する(同5%未満)」が10%、「コロナ禍を上回る成長スピードとなる(同25%超)」が1%となった。感染症が収束した後のEコマースの成長率は、コロナ以前の水準に回帰するという意見が過半数を占めた。
(不動産流通研究所より引用)