記事紹介2023年06月14日

都心5区のビル空室率、2ヵ月連続で低下

三幸エステート(株)は12日、2023年5月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模賃貸オフィスビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

東京都心5区の空室率は4.30%(前月比0.18ポイント低下)と、2ヵ月連続で低下した。今年竣工した新築ビルでテナント誘致が進んだことに加え、働き方の見直しに伴う大口の成約も見られたこと、さらに空室を抱えた新築ビルの竣工がなく、拡張等の前向きな移転による成約が進んだことがその要因。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率も7.20%(同0.23ポイント低下)と、空室率同様に2ヵ月連続で低下した。

1坪当たりの募集賃料は2万8,104円(同124円増)と、わずかに上昇したものの、前月からほぼ横ばい。昨年1月以降、2万8,000円前後での小幅な動きが続いている。募集面積(既存ビル・建築中ビル)は69万2,389坪(同1万8,005坪減)で、直近15ヵ月にわたって70万坪前後で推移している。

全国6大都市の空室率は、東京23区4.7%(同0.2ポイント低下)、札幌市1.1%(同0.1ポイント低下)、仙台市2.7%(同0.1ポイント低下)、名古屋市4.5%(同0.1ポイント低下)、大阪市3.8%(同0.1ポイント低下)、福岡市4.4%(同0.1ポイント低下)。

(不動産流通研究所より引用)

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