記事紹介2023年10月06日
(一財)日本不動産研究所(JREI)は5日、2023年1月時点の「全国オフィスビル調査」結果を発表した。調査対象は、全国87都市における延床面積3,000平方メートル以上のオフィスビル。
オフィスビルストックは、全都市合計で1億3,351万平方メートル(1万556棟)となった。このうち、東京都区部が7,406万平方メートルで、全都市計の55%(床面積ベース)を占める。
22年の新築は146万平方メートル(58棟)で、東京区部が98万平方メートルで67%。取り壊しは96万平方メートル(87棟)だった。
新耐震基準(1981年)以前に竣工したオフィスビルストックは、全都市計で2,966万平方メートル(2,806棟)とストック全体の22%を占めた。都市別にみると、札幌(35%)、京都(35%)、福岡(34%)、地方都市(29%)、大阪(28%)、神戸(28%)、広島(28%)の割合で高かった。
規模・エリア別ストック量をみると、東京区部では10万平方メートル以上のビルが27%を占め突出して高い。逆に5,000平方メートル未満は地方都市で21%と最も高くなった。築年数別では、築10年未満のビルが三大都市では10%を超えており、主要都市・地方都市より築浅のビルの割合が大きい。また、建て替え候補となる築40年以上のビルの割合は、建て替えが進んでいる東京区部では20%と他の都市に比べて少なかった。
今後3年間(23~25年)のオフィスビルの竣工予定は634万平方メートル(149棟)で、そのうち東京区部が74%を占める。
(不動産流通研究所より引用)